2016年8月9日火曜日

BootCamp総括

7/25(月)~8/5(金)にかけてのBootCampが終了しました。
過去の記事に書いた通り、日本の大学1年生レベルの統計学・線形代数・微積分の復習とRプログラミングの初歩を学びました。
また、最後の2日間は各ベンダーのAnalyticsソリューションの話を聞きました。
後半2日間は、各ベンダーの製品やソリューションの宣伝のような印象でした。

・IBM
iLOG CPLEX(線形計画法で最適解を求めるソフトウェア)やVideo Analytics、Bluemixの紹介

・SAS
SAS Enterprise MinerやSAS Viyaの紹介

・SAP
SAP HANA(SAPのインメモリーDB)の紹介

・Microsoft
Azure Machine Learningの紹介


授業の休憩時間の度に軽食が用意され、同級生とネットワーキングする時間がたくさんありました。
同級生の出身はシンガポール、インド、中国、マレーシア、台湾など多岐に渡るのですが、みんな英語が流暢で会話についていくのがかなり大変です。
授業中に質問しても、自分だけ講師への質問が通じなくて何度も聞き返されたり、悔しい思いをしています。
同級生の就労経験は1~3年ぐらいの人が多く、学部卒で就労経験無く来た人もそれなりにいます。
私は大学院卒業後に日本で8年間働いていますが、私ぐらい就労経験が長い人は稀です。

優秀かつ英語が流暢な年下の同級生達と接していると、「日本は今後も国際競争力を保てるのだろうか」と心配になります。

シンガポール人の同級生からは「その英語力で、よく来たね」みたいなことを遠回しに言われて悔しい思いもしました。
英語ができるかどうかは、英語を使う環境で生まれ育ってきたかが大きなファクターだと思うので、日本で生まれ育ってきた自分には如何ともしがたいところがあります。
しかし、この悔しさをバネに1年間必死で食らいついていきたいと思います。

今のところ辛いことが多い日々ですが、中村拓磨さん(夢を叶えるためにアメリカの大学院に留学している)のメッセージを読んで自分を鼓舞していきたいと思います。
http://takumanakamura.net/?p=642

(勝手ながら、中村さんのブログから抜粋)
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あなたは何を誇りに思って生きたいだろうか?もし生まれた家が裕福ならば,多くの指標であなたは恵まれているが金持ちの両親を誇りにして生きるのだろうか?もし子供のころから外国語の教育を受け,2,3ヶ国語話せるなら,多くの指標であなたは恵まれているが物心ついたときには既に身についていた能力を自慢してその先も生きるのだろうか?

僕は恵まれた人間である.決して裕福な家庭に生まれた訳ではないが,大学卒業までは両親の援助を受けていて,お金の心配をせずに自分の好きな勉強や部活動に取り組めた.両親の理解にも恵まれた.実家の三重県から遠く離れた仙台に進学することも,そのまた遠く離れたインディアナやアトランタに留学することも,反対されたことは一度もない.そして僕は運もいい.人生の早い段階で,飛行機やロボットといった自分のこれからの人生を賭けてもいいものに出会えた.自分の人生における「これだ!」と思えるものに早く出会うか,遅く出会うかなど,人間の価値を決めるものではないはずだが,世の中そんなにうまくはできていない.進学にしても就職にしても結婚にしても,あるタイミングを逃すととたんにチャンスが少なくなる.早く見つけるだけうまくいく確率は上がる.孔子でさえ「吾十有五にして学を志す」というので,それよりも早くからロボットや飛行機に夢中になれた僕はとても運がいい.

ならば,自分の恵まれた境遇や運の良さを誇りにして生きるのだろうか?

僕はそんな人生は嫌である.もしも僕に子供ができて,いつか「パパはすごいんだぞ,だってな~」と自分の人生を語るとき,才能や履歴書に載っている賞状などを自慢するより,僕は自分が人生の節目節目で行ってきた選択の一つ一つを息子や娘に伝えたい.病弱な子供が自分の足で空を飛ぶことを目指したこと.なまった英語でアメリカの大学院に来たこと.目の前の一流企業よりも,外国人に門戸を開かないアメリカの航空宇宙工学を目指したこと.こういった選択は,鳥人間で日本一になったという結果やアメリカの一流大学の学位そのものよりも誇らしい.僕の人生は惰性じゃない.一つ一つの,苦労と逆境へ進んだ選択の結晶だ.語るのならば,そんな人生の方が美しい.

辛い時間を乗り越えるためにそんなことを考える.苦労多き留学生活である.
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