2016年7月28日木曜日

BootCamp1

BootCamp期間のスケジュールは以下の通りです。
7/25(月) AM:NUSの留学生向けのオリエンテーション PM:MSBAのRegistration
7/26(火) AM:MSBAのRegistration(続き) PM:キャンパスツアー、18:30からMSBAのオリエンテーション
7/27(水) 確率論・統計学
7/28(木) AM:確率論・統計学(続き) PM:Rプログラミング
7/29(金) Rプログラミング
8/1(月) シンガポールのVISA取得事務手続き(シンガポール当局の担当者がNUSへ来てくれて、事務手続きを実施)
8/2(火) 線形代数
8/3(水) 微積分
8/4(木) IBMのBusiness Analyticsツールとソリューション紹介、夜に懇親BBQ
8/5(金) 3rd Party Analyticsツールの紹介(SASやSAP、Microsoftのツール紹介)

7/27、28の1日半をかけて統計学・確率論の授業を受講しました。
内容は、大学1~2年レベルのものです。
講師はDepartment of Decision SciencesのAssociate Professorの方で、資料はMBAコース向けの統計学授業を使いました。
MBAでは1セメスターをかけて扱う内容を1日半に圧縮しているため、講師曰く「MBAの3倍のスピードで授業を進める」とのことでした。

概要としては、以下のものを扱いました。
 ・記述統計、推測統計とは何ぞや
 ・種々の確率分布の紹介(離散・連続それぞれの確率分布)
 ・推定(点推定や区間推定、信頼区間の考え方など)
 ・仮説・検定(帰無仮説・対立仮説が云々・・・、t検定やχ二乗検定の概要)

Google検索すれば、日本語でも英語でも似たような説明資料はいくらでも出てくる内容なので、ここであえて詳細は述べません。
これまでほぼ全ての教育を日本語で受けてきて、ほぼ日本語しか使わない環境で働いてきたthe 純ドメな自分としては、数学用語の英語表現をいかに習得するかが重要でした。

インド出身の同級生に「インドではいつから英語で教育を受けるの?」と聞いたところ、「幼稚園からずっと英語だよ」と言われました。
大きなハンデがあるなぁとは思いますが、数式やプログラミング言語の知識は世界共通なので、他の分野に比べると理系は世界で戦いやすいと思います。
一方で、文科系の方が英語圏で仕事することは、(帰国子女でもない限りは)かなり困難と想像します。例えば私がシンガポールにおいて、非日本企業向けの法人営業や法務などの仕事をできる気がしません(苦笑)

2016年7月27日水曜日

日本について英語で語れるか?

今学年のMSBA学生の中で、唯一の日本人ということもあり、日本についていろいろ聞かれることがあります。
外国の方から日本について聞かれたとき、いかに自分は自国のことや文化について無知なのかを思い知りますね。
忍者がプリントされた扇子を使っていたら、台湾と中国出身の方から「それNinjaでしょ?Naruto好きだよ!」と喋りかけてもらい、話のネタができたところまでは良かったのですが、「伊賀と甲賀は何どう違うんだ?」と聞かれて答えに窮してしまいました(笑)

また、自分の名前の由来を聞かれた時も、うまく英語で伝えられなくて悔しい思いをしました。

日々、自分の英語力と教養の無さに歯がゆい思いをしていますね。

NUS/MSBAのオリエンテーション

7/25~26にかけてオリエンテーションがありました。
内容を簡単にまとめておきます。

7/25
■留学生向けの全体オリエンテーション
NUSの大学院へ入学する留学生向けの全体オリエンテーションが7/25 10:00~11:30ぐらいまでありました。
NUSの概要、学生が順守すべきルール、NUSGSS(NUS Graduate Students' Society、いわゆる学生会)の紹介などがありました。
また、カウンセラーの方が登壇して、留学生の心理的ケアサービスについての紹介をしていました。
Lecture Theatre27という大学で最大のレクチャーホールが会場でしたが、席が足りなくて立ち見の人が続出していました。
前々から聞いていたように、NUSは日本の大学と比べて国際色豊かで、留学生が多いな、と感じました。

ネットワーキングのためにNUSGSSへ参加するかどうか迷いますね。(NUSGSSへ参加するためには、立候補した後に審査を経てメンバーになれるとのこと)
ただ、MSBAは相当忙しいコースだと聞いているので、様子を見てから参加するか判断したいと思います。


■MSBAのオンサイトRegistration
MSBAでは2段階のRegistrationプロセスがありました。
事前にWebからのRegistration(Registration1、パスポート番号や住所や連絡先など個人情報を入力し、学生規約に同意する旨をsubmitするプロセス)を行います。
そして、7/25-26AMにかけて、i-cube building 3Fへ行ってMSBA担当事務の方へ書類を提出しました。(Registration2)
Registraion2を済ませると、学生証を受け取れます。学生証があれば、大学の各種施設(図書館、自習室、ジム、プール、etc...)へ入れるようになります。

Registration2は、各人に対して予め予定時間を連絡してくれますが、予定より1時間ほど待つことになりました。
待っている間にMSBA同級生が集まってきてネットワーキングすることができました。
ひたすら自己紹介していると、大学入学時や会社へ入社した時の初々しい気持ちを思い出しますね。
ただ、今回はすべて英語でコミュニケーションしているのでかなり疲れました(笑)
最初に話すことは大体決まっていて、
 ・どこから来たの?
 ・学生時代の専攻は?
 ・どんな仕事をしていたの?
 ・いつシンガポールへ到着したの?
といった、世間話が中心でした。
決まった内容を話す分にはある程度スムーズに話せるのですが、踏み込んだ話になっていくと会話についていくことが難しくなり、頷いているだけの時間が長くなってしまいますね。
シンガポール、インド、中国、台湾、マレーシア、パキスタンなど多様な国籍の方が集まっているのですが、自分の英語力が最も低いのでは、と思います(苦笑)
私がこの学年唯一の日本人ということもあり、皆から珍しがられて話しかけてもらえるのが救いですね。(この前Tokyoへ旅行したよ!、などなど)



7/26
■キャンパスツアーとMSBAオリエンテーション
7/26午後に、キャンパスツアーと、refreshment(軽い立食での懇親会)、そしてMSBAオリエンテーションがありました。
キャンパスツアーでは、授業で使用する建物(Business SchoolやSchool of Computingの建物)や、図書館、U-Town(NUSの学生寮や、フードコート、24時間使える自習室・スタバなどがある)をまわりました。
そしてrefreshmentの後にオリエンテーションという流れでした。
オリエンテーションは18時開始し、21時過ぎに完了しました。初日から遅い時間までやってましたね、、
内容は、以下の通りです。
 ・MSBAコースの概要
 ・担当教授の紹介
 ・単位の仕組みの説明
 ・卒業要件
 ・各授業の概要紹介
 ・NUSの学生保険の内容(カバー範囲など)
 ・NUSビジネススクールが提供するキャリアサービスの紹介

授業の内容は追って触れたいと思いますが、概要としては、
 ・1st semesterでは5つのessential module(統計学やオペレーションズリサーチなどの必須科目の受講)を受講する
 ・2nd semesterでは5つのvertical moduleの中から最大2つまでを選んで受講する
 ・CAP(平均評定)が3以上でないと卒業できない
 ・Full Timeの学生が在学できるのは最大2年まで(通常1年で卒業だが、単位を落とすなどした場合でも2年までしかいられない)
 ・CPAが一定水準を下回る場合はprobation扱い、または退学となる(CPAによる)
とのことでした。

vertical moduleの内容は下記URLに載っていますが、どれも興味深い内容なので本当は3つ以上取ってみたいところです。
http://msba.nus.edu/our-program/9-curriculum

オリエンテーション時に、「かなり忙しいから2つ以上取るのは難しいよ」とのコメントが教授からありましたが。
明日からはさっそく統計学の授業が始まります。既知の内容がほとんどですが、英語での授業・ディスカッションに慣れるために気合いを入れていこうと思います!

2016年7月22日金曜日

NUS探索

来週からのBootCamp開始に備え、NUSを散策してきました。
ちょうど同じ時間帯に同級生が近くにいるとのことだったので、急遽合流して一緒に散策することに。
最終的には計5人でi cube building(MSBAを担当する教授陣やadmissionスタッフがいる建物)や、Lecture Theatre27(初日のInternational学生向けのガイダンスを開催する場所)を見て回ってきました。
とりあえず、英語でのコミュニケーションにかなり不安を覚えました(苦笑)
特に雑談になると聞き取れない、話せない状態で、会話に入っていくのが難しかったです。

元々私は海外在住経験がなく、ドメスティックなバックグラウンドでしたし、受験時にTOEFL/IELTSを勉強していなかったので、英語でのコミュニケーションはずっとついて回る課題ですね。。
※NUSのMSBAは、海外大学院では珍しく、入試においてTOEFL/IELTS共に不要です。提出が求められるのはGMAT/GREスコアのみです。
 私の場合はNUS MSBA一筋で受験していたので、GMATにほぼ全ての力を注いでいました。
 但し、他の大学院(Analyticsに限らずMBA等も)ではTOEFL/IELTSスコア提出はほぼ必須なので、他の大学院を受けることができなくなります。
 よって、私と同じ戦略をとることはおススメしません(笑)

MSBAコースには日本人学生はほぼ皆無なので、とにかく英語力アップしないと生き残れないですね。精進していこうと思います。

渡航準備メモ2(PC)

備忘録的に、渡航準備についてひたすら書いていきます。
BootCamp時にRなどのAnalyticsツールの使い方の授業があるため、ラップトップPCが必要となります。
私はASUSのzenbookを購入しました。
 CPU: Core i5
 Memory: 8GB
 Disk: SSD 128GB + 外付けSSD250GB
個人的にCUDAを使いたいので、NVIDIAのGPUが搭載されていることが購入の決め手でした。
(本当はThinkPadを買うつもりでしたが、納期が渡航日当日だったので断念しました)

もしHadoopやSpark等で大規模計算させるようなことがあるとしても、大学が用意しているPCクラスター等やクラウドサービスを使うことになると思うので、手元で小規模な分析計算をさせるPCとしては十分なスペックと思っています。

また、購入したzenbookにはDisk容量が128GBしかないので、外付けSSD(USB接続)を購入しました。
(アメリカで同モデルを購入すると、もっとSSD容量が大きいものになるらしいのですが、、、残念)

既存で使用していたPCは、音楽データの容量が大量にあるため、iTunes用データは全て外付けSSDへ配置しました。

データ移行は、以下の流れで実施しました。
 ・既存PCから外付けSSDへiTunesフォルダを丸ごとコピー
→新ラップトップPCへiTunesをインストール
→新ラップPCと外付けSSDを接続
→新ラップPCでShiftキーを押しながらiTunesを起動
→「ライブラリを選択」をクリック
→ライブラリを選択する画面が表示されるので、外付けSSDへコピーした「iTunes」フォルダ内にある「iTunes Library.itl」を選択

参考URL
http://tomoyukitomoyuki.hateblo.jp/entry/itunes-moving-hdd

渡航準備メモ1

私の場合は、日本の携帯電話を「休眠」させておきました。
Softbankの場合であれば、毎月400円(+手続き手数料3,000円)で携帯電話を休眠状態にさせることができます。
具体的には電話番号・メールアドレスを使用できなくさせることになります。
帰国後に休眠解除の手続きをすることで、元々使用していた電話番号・メールアドレスを再使用できるようになります。

シンガポールのチャンギ空港では、トランジットエリア(制限エリア)内で無料のWi-Fiが使えます。
飛行機から降りた後Immigrationカウンターへ行く前の通路に端末があるので、そこでパスポートを読み込ませると、無料Wi-Fi(WiFi@Changi)を使用できます。
非制限エリアへ出てしまうと有料Wi-Fiしかつながらなくなってしまうので要注意です。

裏技チックですが、非制限エリアへ出た後にインターネットへつないで調べ物をしたい場合は、以下の方法で可能でした。
第2ターミナル(T2)の3階の奥(飛行機が見えるViewエリア)の方(*1)へ向かって歩いていくと、無料Wi-Fi(WiFi@Changi)の電波を捕まえることができ、インターネット接続できました。おそらく、Immigrationエリア(2F)の真上に位置するエリアなので、電波が届くのだと思います。

*1 http://www.changiairport.com/en/maps.html#map/T2L3/ の先端の方ですね

シンガポール到着

シンガポールに到着して、生活のセットアップを開始しました。
2016年のNUSのsemester開始は8/8(月)ですが、MSBAでは7/25(月)~8/5(金)の間の平日10日間で、BootCampと呼ばれる事前授業が開催されます。
Full Timeの学生は参加必須で、Part Timeの学生(シンガポールで就労しながらMSBAへ通う学生)は任意参加とのこと。
内容は、以下のものが発表されています。
 ■事務手続き的なもの
  ・ガイダンス、Registration
  ・学生VISAの取得手続き
  ※シンガポールで学生VISAを取得する場合、渡航前にシンガポール当局からIPAレターを取得し、現地でVISAの発給を受けることになります。アメリカ等のように、日本の大使館でVISAを取る、といったプロセスはありません。

 ■大学1~2年レベルの数学のおさらい
  ・微積分
  ・線形代数(行列式、逆行列、固有値、線形計画法)
  ・確率・統計の授業(仮説・検定あたりまで)
  ・Analyticsツールの使い方の授業(R、IBM提供のツール、3rd Partyツール)
  ※NUSのMSBAプログラムはIBMと協賛しているため、IBM提供のツールの使い方の授業があるようです。BootCamp後の授業でも使う機会が多そうです。

日本人で理工系大学を卒業した方であれば、大学1~2年レベルの数学は既知の内容と思います。当然ながら、授業は英語で行われるため、数学の用語(eigen value、statistically significance、etc...)は押さえておかないと辛そうな印象です。
BootCampが始まったら、詳細をまとめていきたいと思います。